「固定資産の減損に係る会計基準」Q&A


 
Q29
 共用資産に係る資産のグルーピングは、どのようにして行うのでしょうか。




 共用資産に係る資産のグルーピングについては、共用資産が関連する資産又は資産グループに共用資産を加えた、より大きな単位でグルーピングを行い、その大きな単位で減損損失の認識と測定を行う方法と、共用資産の帳簿価額を各資産又は資産グループに配分し、共用資産を配分後の各資産又は資産グループについて減損損失の認識と測定を行う方法があります。
 意見書は、共用資産の帳簿価額を合理的な基準で各資産グループに配分することが、一般に困難であることを理由として、前者の方法(より大きな単位でグルーピングする方法)を原則としています。
 しかし、共用資産の帳簿価額を当該共用資産に関連する資産又は資産グループに、合理的な基準で配分することができる場合には、後者の方法(共用資産の帳簿価額を配分する方法)を採用することもできるとされています。ただし、意見書は、共用資産の帳簿価額を配分する際の合理的な基準については、特にふれていないため、適用指針等で検討されるものと思われます。





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