「固定資産の減損に係る会計基準」Q&A


 
Q12
 減損損失を認識するかどうかを判定するために用いられる割引前将来キャッシュ・フローの見積期間は、どのように定められているのでしょうか。




 割引前将来キャッシュ・フローについては、割引前の金額と割引後の金額の乖離が大きくなりすぎないように、見積期間を制限しています。
 すなわち、資産の経済的残存使用年数(資産グループの場合は、資産グループ中の主要な資産の経済的残存使用年数)と20年のいずれか短い方の期間が、割引前将来キャッシュ・フローの見積期間とされています。
 主要な資産は、資産グループの将来キャッシュ・フローの生成能力にとって最も重要な資産であるとされています。資産グループ中のどの資産を主要な資産とするかについて、具体的な規定はなされていませんが、金額、使用期間、(製造用設備であれば)製造工程上の役割等から総合的に判断することになると思われます。





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