「固定資産の減損に係る会計基準」Q&A


 
Q33
 のれんに係る資産のグルーピングは、どのようにして行うのでしょうか。




 のれんは、企業買収の対価から、買収によって取得したのれん以外の正味資産の時価を控除した差額として認識された資産であり、単独では、回収可能価額を算定できない資産です。このため、のれんについても、共用資産と同様に、どのようなグルーピング単位で減損処理を行うかが重要となります。
 意見書は、のれんを認識した取引において取得された事業の単位が複数である場合には、まず、のれんの帳簿価額を合理的な基準に基づき分割するとしています。
 分割されたそれぞれののれんについては、共用資産と同様に取り扱われます。すなわち、のれんが帰属する事業に関連する資産グループにのれんを加えた、より大きな単位でグルーピングを行うことを原則とし、のれんの帳簿価額を関連する資産グループに合理的な基準で配分することができる場合は、配分することもできるとしています。





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