「固定資産の減損に係る会計基準」Q&A


 
Q31
 共用資産の帳簿価額を資産又は資産グループに配分する方法を採用した場合、減損損失を認識するかどうかの判定と減損損失の測定は、どのようにして行うのでしょうか。




 共用資産の帳簿価額を資産又は資産グループに配分する方法を採用した場合には、配分前の資産又は資産グループの帳簿価額と、配分される共用資産の帳簿価額が合算され、合算後の帳簿価額に対して、減損損失を認識するかどうかの判定及び減損損失の測定が行われます(「ボトムアップ・テスト」のみを行う方法)。
 合算後の帳簿価額に対して認識された減損損失は、「資産のグルーピング」の項で述べたような方法により、共用資産の配分額を含む当該資産グループの各構成資産に配分します。共用資産の帳簿価額は、共用資産に対して配分された減損損失の金額だけ減額されることになります。
 なお、共用資産の帳簿価額を配分する方法を採用した場合、資産又は資産グループに減損の兆候があれば、共用資産自体に減損の兆候があるかどうかにかかわらず、必ず、関連する共用資産の帳簿価額を配分したうえで、減損損失を認識するかどうかの判定及び減損損失の測定を行う必要があります。





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