「固定資産の減損に係る会計基準」Q&A


 
Q20
 意見書では、将来キャッシュ・フローの見積りの方法には、2つの方法があるとされています。この2つの方法について説明して下さい。




 将来キャッシュ・フローの見積りの方法には、生起する可能性の最も高い単一の金額(最善の見積り)を見積る方法と、生起しうる複数の将来キャッシュ・フローそれぞれの確率で加重平均した金額(期待値)を見積る方法があります。
 これらのうち、企業の計画等に基づいて単一の金額を見積る前者の方法が一般的であると考えられますが、企業が固定資産の使用や処分に関して、いくつかの選択肢を検討している場合や、生じ得る将来キャッシュ・フローの幅を考慮する必要がある場合には、期待値を用いる後者の方法も有用であると考えられます。このため、意見書では、いずれの方法も適用できるとされています。





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