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(2)減損損失の認識
Q10
減損損失を認識するかどうかの判定は、何に基づいて行うのでしょうか。
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A
減損の兆候がある資産又は資産グループについては、減損損失を認識するかどうかの判定を行います。この判定は、資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することによって行い、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識します。
資産の収益性は、本来、将来キャッシュ・フローの割引現在価値に基づき検討すべきであると考えられますが、このように、割引前の将来キャッシュ・フローを減損損失を認識するかどうかの判定に用いることにより、収益性の低下の度合いが軽微な場合について、減損損失を認識しない結果となります。これは、減損損失の測定には見積りの要素が大きいことから、減損の存在が相当程度に確実な場合に限って、減損損失を認識することが適当であるという考え方によっています。
また、割引前将来キャッシュ・フローであれば、損益予測から比較的容易に求めることできるという利点もあります。
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