固定資産の減損会計について

8.使用価値の算定に際し用いられる割引率
 使用価値には、貨幣の時間価値と、将来キャッシュ・フローがその見積値から乖離するリスクの両方を反映させる必要がある。
 貨幣の時間価値は割引率に反映されるが、将来キャッシュ・フローがその見積値から乖離するリスクを反映させる方法としては、キャッシュ・フローに反映させる方法と、割引率に反映させる方法があり、意見書はいずれの方法も認めている。
 前者の方法を採用した場合、割引率は貨幣の時間価値だけを反映した無リスクの割引率となり、後者の方法を採用した場合には、貨幣の時間価値と、将来キャッシュ・フローがその見積値から乖離するリスクの両方を反映したものとなる。
 また、将来キャッシュ・フローが税引前の数値であることと対応して、割引率も税引前の数値を用いるとされている。





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