固定資産の減損会計について

おわりに
 冒頭に述べたように、減損会計は、固定資産の収益性という新しい観点から行われる会計処理である。減損会計において、資産の収益性を的確に会計処理に反映させるためには、各企業が行っている事業活動を十分理解したうえで、キャッシュ・フローの見積りや資産のグルーピングといった、従来、あまり一般的でなかった手続を行うことが必要となる。今後、こうした手続の細目については、企業会計基準委員会や日本公認会計士協会において検討が進められるが、その結果を実務に適用していくためには、基準に盛り込まれた減損会計の基本的な考え方を理解し、手続の大まかな流れを把握しておくことが重要である。その際に本稿を役立てていただければ幸いである。





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